信濃ワインも老舗でとてもの人気ワイナリーです。
信濃ワインは1916(大正5)年の創業以来、父子四代で信頼と評判を築いてきた桔梗ヶ原を代表するワイナリーのひとつです。自社畑と契約栽培農家の畑から収穫された新鮮で安全なぶどうから、手軽な価格帯からプレミアムクラスまで幅広いラインアップにより、様々なシーンによりそうワインをつくっていらっしゃいます。
厳寒の明治時代より栽培され、この土地ならではのぶどうに成長したナイアガラやコンコードは、独特の風味を持つ薫り高いワインや上品なジュースに。欧州系の高級品種、メルローやシャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨンなどからは、本格的なワインの数々がつくられるそうです。
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信州塩尻桔梗ヶ原の気候風土が育んだ信濃ワイン
信州塩尻桔梗ヶ原で
塩尻は海抜約700mと標高が高く西にアルプスがそびえ東には美ヶ原、高ボッチといった高い山々に囲まれた松本盆地の南に位置しています。一年を通じて雨が少なく南風が強く乾燥した湿度の少ないところです。
そして、ぶどうの成熟にとって大切な8月から10月にかけて昼間は高温になり朝晩は冷え込むという、一日の温度の差が大きいため、ワイン用葡萄にとって好条件になっています。土壌は礫層を基盤としてその上に火山灰土が堆積した土壌のため地下水位が極めて低く、水はけが極めて良好です。
また、冬は時にはマイナス10度以下になることもある厳しい寒さが、塩尻の特徴でもあります。
不毛の荒野であったこの土地で葡萄栽培が始まった明治大正時代は、冬の寒さは大変厳しいものがありました。
今から40年ほど前までは毎年「眠り病」(-10度以下がひと冬に40日間もあるような場合に芽が出なかったり芽が出ても実らない病気)の被害が出ている厳しい気候でした。
近年では温暖化の影響により、眠り病は見られなくなりましたが、暖かくなったことにより早く芽がでたところに気温が急降下し遅霜の被害が出る年があります。

原料ぶどうは、自家農園と契約栽培農園から
ナイアガラやコンコードは厳寒の明治時代よりとぎれることなく栽培され、この土地の最適なぶどうとして薫り高いワインや上品なジュースとなり高い人気を継続しています。「私達のルーツ、ふるさとのような大切な品種です。」とのことです。
やがて地球温暖化によって、マイナス10度以下の日が少なくなり、欧州系の高級品種メルロやシャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨンなどの冬越しが可能になり栽培も盛んになったそうです。
良いぶどうは、良いぶどうを作る人がいなくてはできません。
塩尻には誇りを持って研究心旺盛にぶどうを育てる人がいます。恵まれた気候風土と良いぶどう作りに生涯をかける人々の粘り強い努力により、メルロは国内外のコンクールでの数々の受賞により高い評価を受け、世界的にも素晴らしいメルロの産地として認められるようになりました。

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Introduction
カベルネ・ソーヴィニヨン最上のぶどうをつくるため、葡萄の生育をしっかりと見つめ、手間を惜しまず愛情こめて、健全で高品質なぶどうを育てています。小さめの果実で果皮が厚い晩熟のぶどうです。しっかりとしたタンニンとほど良い酸味が楽しめます。熟成すると優美で余韻の長い味わいとなっていきます。樽の薫りともよく調和します。
ナイアガラは中粒の白ぶどうで、甘味充分で酸味も程よくあり華やかな香りがあります。生食用としても大変美味しく、耐寒性も強いため、塩尻では明治時代から今日まで人々に愛され多く栽培されてきました。ワインになると爽やかなナイアガラの香りが立ちあがります。甘口でも辛口でも果実味豊かなワインができます。
コンコードは黒ぶどうで、果皮が薄く果汁がたっぷりとしています。糖度も充分あり香りも良く酸味も適度にあり、色・香り・味の良い最高品質のジュースができます。耐寒性があり病害虫に強いため、塩尻では明治時代から今日まで人々に愛され多く栽培されてきました。赤ワインにすると軽やかな渋味の少ないフルーティなワインができます。ロゼワインにしても香りの良い美しい色のワインになります。
メルロはワイン専用ぶどうとして優れた資質を持つぶどうです。最上のぶどうをつくるため、葡萄の生育をしっかりと見つめ、手間を惜しまず愛情こめて、健全で高品質なぶどうを育てています。タンニンが控えめで酸味おだやかで果実味があり、さらに樽熟成で芳醇な味わいになります。
シャルドネはワイン専用ぶどうとして優れた資質を持つぶどうです。最上のぶどうをつくるため、葡萄の生育をしっかりと見つめ、手間を惜しまず愛情こめて、健全で高品質なぶどうを育てています。爽やかな香りと酸のワインや酸もやわらかくリッチな味わいの樽熟成のワインが生まれます。
History
Challenge History From 1916父から子へ。四代にわたるたゆまぬチャレンジ。
大正5年、塩原兼一(社長の曽祖父)が信州塩尻桔梗ヶ原の農園にぶどう(コンコード)を植え付け栽培したのに始まります。
以後、塩原武雄(社長の祖父)が葡萄栽培の研究やジュースやワインの試験製造を始めました。
武雄は、生葡萄の出荷を行い東京や名古屋等に販路を開き、大手のワイン工場二つの誘致建設にも携わり、塩尻地域の葡萄生産量の増大と農家の収入拡大のため尽力しました。
昭和30年頃にはグレープ濃縮果汁とトマトペーストの製造販売を始め、以後の本格的国産100%ジュースの製品造りの基盤となりました。
塩原博太(社長の父)はワインの醸造を始め、弟達と共に日本各地へ国産塩尻産ワインや国産100%ジュースの普及宣伝に励み、塩尻桔梗ヶ原の香り高いワインや100%のジュースのファンを全国に広げました。
また、地下セラーと試飲室や売店を備えた新社屋を設計し、お客様が見学も楽しめるワイナリーを建設しました。
塩原悟文は東京農業大学醸造学科卒業後、ミシガン州立大学へ留学。帰国後、海外で学んだブドウ園芸学、醸造学、発酵工学等をベースに、地元 塩尻に根ざしたワイン造りに力を発揮。無添加ナイアガラワイン、無添加にごりワイン、竜眼ワイン、メルローの樽熟成ワイン、シャルドネの樽熟成ワイン、氷結のデザートワイン、高級ブランデー、メルロージュース、シャルドネジュース、スパークリングワインなど数々の新製品を生み出しました。
たゆまぬ努力が実り、イギリスの国際ワインコンクールでの優秀賞受賞、スロベニアの国際ワインコンクールで銀賞受賞、国産ワインコンクールで金賞受賞、カテゴリー賞受賞など数々の賞を受賞することができました。
また、塩尻市観光協会の会長役を務め、イベント活動を通じて信州ワインの普及に努める傍ら、エノログ(日本語名称:ワイン醸造技術管理士)として後進の指導にも当たっています。【エノログ(OEnologue)はヨーロッパにおいてはブドウ栽培からワイン醸造工程全般、製品管理、品質管理を担当する権威ある「技術者」に与えられる、医師や弁護士と同等レベルの国家資格です。日本では、ブドウ栽培から醸造までワイン造りに携わる技術者を対象に2006年より認定が開始された制度です。】
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