ダークテトラッドは現代社会で成功者になる傾向があるそうです。
ダークパーソナリテイなどが成功者になってしまう現代社会は
致命的欠陥を抱えているのは明らかでしょう。
それは一体どこなのか?探るために現代社会の構成要素を眺めてみましょう。
法治主義(ほうちしゅぎ)とは
法治主義(ほうちしゅぎ)とは、法律の厳格な適用によって人民を統治しようとする思想や原則を指します。この概念は、個人の善性に期待せず、法律に基づいて社会を運営することを重視します。法治主義の基本的な考え方は、すべての人々や機関が法律に従うべきであり、法律は公正に適用されるべきであるというものです。
法治主義の特徴
法律の支配: 法治主義では、国家権力が法律に基づいて行使されることが求められます。これは、権力者が恣意的に権力を行使することを防ぐための重要な原則だと謳われています。
平等性: すべての人が法律の下で平等であると謳われ、特定の個人や団体が法律を超越することは許されないと謳われているようです。
人権の保障: 法治主義は、国民の基本的人権を保障することを目的としています。法律は、個人の権利を守るための最低限の基準を提供すると謳われます。
透明性と公正: 法律は明確で公に知られている必要があり、適用は公平でなければなりません。これにより、法律が恣意的に解釈されることを防ぐと謳われています。
法治主義の歴史的背景
法治主義の概念は、古代から存在しており、特に近代においては、絶対君主制に対抗する形で発展しました。イギリスでは、13世紀に法学者ブラクトンが「国王も官吏も神の法、自然の法、この国の慣習法に従って統治すべきである」と述べ、法治主義の原点となる考えが示されました。19世紀には、A・V・ダイシーが法の支配と議会主権論を結びつけ、法治主義の理念が確立されました。
法治主義は、現代の民主主義国家においても重要な原則とされており、国民が法律に基づいて権利を主張し、政府の行動を監視するための基盤となっているとされているようです。
法治主義の問題点
法治主義は、法律に基づいて社会を統治する原則ですが、その実施にはいくつかの問題点が存在します。以下に、法治主義の主な問題点を詳述します。
法治主義の問題点
- 悪法の存在
法治主義の最大の問題の一つは、法律が必ずしも正義や倫理に基づいているわけではないという点です。一般的に法律は”””国体の維持”””の為に創り出されるものです。国民の平和や幸福の為に創り出されたものではないのです。法律が存在する限り、それが悪法であっても適用される可能性があります。これは、国民の基本的人権を侵害するような法律が制定される場合に特に問題となります。法治主義は「法はすべて」とする考え方を持つため、悪法を排除するための基準が不明確になることがあります。個人的な感想ですが、そもそもルールとは場の支配者の都合を明文化したものに過ぎません。法も例外ではないように見受けられます。法も人間が作るモノです。法を作る側と法に縛られる側があるのは明らかです。すべての人が法律の下で平等である?面の皮が厚いにも程が・・・ - 権力の乱用
法治主義が適切に機能しない場合、権力者が法律を利用して自己の利益を追求することが可能になります。特に、法律が権力者の意向に沿って解釈される場合、法治主義は権力の乱用を助長することがあります。これにより、法の支配が損なわれ、国民の信頼が失われることになります。 - 法律の不平等な適用
法治主義の理想は、すべての人が法律の下で平等であることですが、実際には法律が不平等に適用されることがあります。特定の社会的地位や経済的背景を持つ人々が法律の適用において優遇される場合、法治主義の原則が損なわれます。いわゆる””上級国民””問題ですね。法に携わる人々も上司のいるサラリーマンに過ぎません。むしろ一般人以上に権威に心底弱いパーソナリティである可能性は極めて高いでしょう。現実的にも上級国民を罰したりしたら首になりかねないという訳です。なあなあにするしかないのでしょう。このような不平等は、社会的不満を引き起こし、法治主義の信頼性を低下させる要因となります。裁判には””推定無罪の原則””があります。「疑わしきは罰せず。」という思想です。疑わしいだけ、動機や状況証拠があるだけでは罰してはいけないという事です。物証や自白が無いと罰してはいけないという事ですね。表向きには「冤罪を防ぐため。」と謳われています。一方警察には””代用監獄””があります。これは警察が疑わしいと睨んだだけの人間、物証や自白どころか動機や状況証拠も無い人間、を社会から長期間隔離するシステムです。この環境と期間は人間を洗脳してありもしない自白を創り出すのに十分なモノだと考えられていて世界中のほぼ全ての国で禁止されている悪質で危険なシステムです。一方弁護には国選弁護人という比較的安価な弁護があります。多くの場合彼らは「無罪を勝ち取るのは難しい。」と言ったうえで「犯罪を認めたうえでなら刑を軽くすることは出来る。」と言い自白を強く勧めるそうです。この3つを合わせると、原理的には、無罪にしたい人間を自由自在に無罪に出来て、有罪にしたい人間を自由自在に有罪に出来るかと思われます。 - 法律の複雑さとアクセスの難しさ
法律は膨大で複雑で流動変化し続けるモノであるため、一般市民がその内容を理解し、適切に利用することが難しい場合があります。法律の専門知識がないと、権利を主張することが困難になり、結果として法治主義が機能しなくなることがあります。特に、経済的に恵まれない層は、法律サービスへのアクセスが制限されることが多く、法治主義の理念が実現されにくくなります。安価な法律サービスは無実の人にも何だかんだで自首を奨めると聞き及びます。自首は絶対的な証拠と同じです。これでは冤罪にはめられたに過ぎません。実質法治においても貧富の差別があるのと同じでしょう。 - 法律の変更と適応の遅れ
社会の変化に応じて法律も変わるべきですが、法律の改正には時間がかかることが多く、迅速な対応が求められる状況においては、法治主義が柔軟性を欠くことがあります。これにより、時代遅れの法律が適用され続けることになり、社会のニーズに応えられなくなる可能性があります。個人的な感想では、ルールを作る側はルールを守る戦いにおいて無敵です。改正のロスタイムも必勝のために使い分けられるものに過ぎません。
結論
法治主義は、法律に基づく統治の重要な原則ですが、その実施には多くの課題が伴います。悪法の存在、権力の乱用、不平等な法律の適用、法律の複雑さ、そして法律の変更の遅れなどが、法治主義の理念を実現する上での障害となっています。これらの問題を克服するためには、法律の透明性を高め、国民の参加を促進し、権力の監視を強化することが求められます。
悪法の具体例
法治主義における「悪法」とは、法律として存在するが、その内容が倫理的、社会的に問題がある法律を指します。以下に、法治主義の観点から具体的な悪法の例をいくつか挙げます。
具体的な悪法の例
- 人種差別的法律
歴史的に見て、アメリカ合衆国の「ジム・クロウ法」は、アフリカ系アメリカ人に対する差別を合法化した法律の一例です。これらの法律は、公共施設や学校、交通機関などでの人種隔離を強制し、基本的人権を侵害しました。法治主義の観点からは、これらの法律が存在したために、多くの人々が不当な扱いを受けたことが問題視されます。 - 性的少数者に対する法律
多くの国で、性的少数者に対する差別的な法律が存在しました。例えば、かつてのアメリカでは、同性婚を禁止する法律がありました。これらの法律は、個人の自由や権利を侵害するものであり、法治主義の理念に反するものとされています。近年では、これらの法律が違憲とされるケースが増えていますが、法治主義の下では、制定されている間は法律として存在していました。 - 環境を破壊する法律
一部の国では、企業の利益を優先するあまり、環境保護を軽視する法律が制定されることがあります。例えば、特定の産業に対する規制を緩和する法律が、結果として環境破壊を助長する場合があります。これにより、地域住民の健康や生活環境が脅かされることが問題視されています。 - 言論の自由を制限する法律
言論の自由を制限する法律も悪法の一例です。例えば、特定の政治的意見や表現を禁止する法律は、民主主義の根幹を揺るがすものです。これにより、国民が自由に意見を表明できなくなり、社会の健全な議論が阻害されます。 - 経済的格差を助長する法律
経済的な不平等を助長する法律も悪法と見なされることがあります。例えば、富裕層に有利な税制や、労働者の権利を軽視する法律は、社会全体の公平性を損なうものです。これにより、貧困層がさらに困難な状況に追い込まれることがあります。
結論
法治主義の下では、法律が存在する限りそれに従う必要がありますが、悪法が存在することは重大な問題です。悪法は、個人の権利や自由を侵害し、社会の公正を損なうため、法律の制定や改正においては、倫理的な視点や社会的な合意が重要です。法治主義を実現するためには、悪法を見直し、より公正で平等な法律を制定する努力が求められます。
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