毒親とは何か?

殴る蹴るDVを振るう親。

確かにそれも毒親かも知れません。

性的搾取をする親。

それも毒親かも知れません。

しかし

心理学において毒親という言葉に相当する概念は

ナルシスト(自己愛性パーソナリティ障害)な親

の様です。

ここで言うナルシストとは

自分の美しさに酔っているナルキッソス的人物のことではありません。

周囲の人々にとって命にかかわりかねない大変に危険な人格障害であり精神疾患です。

ナルシスト(自己愛性パーソナリティ障害)と診断される臨床基準は以下だそうです。

  • 誇大性,賞賛への欲求,および共感の欠如を示す持続的なパターン

このパターンは,以下のうちの5つ以上が認められることによって示される:

  • 自分の重要性および才能について誇大で根拠のない感覚がある(誇大性)
  • 際限ない成功,影響力,権力,知性,美しさ,または無欠の愛の空想にとらわれている
  • 自分が特別かつ独特であり,最も優れた人々とのみ付き合うべきであると信じている
  • 無条件に賞賛されることを求める
  • 特権意識がある
  • 目標を達成するために他者を不当に利用する
  • 共感を欠いている
  • 他者に嫉妬し,他者が自分に嫉妬していると信じている
  • 傲慢かつ横柄に振る舞う

また,症状が成人期早期までに始まっている必要もある。

以上が臨床基準だそうです。

とは言え

ナルシスト(自己愛性パーソナリティ障害)が自ら治療に赴く事は皆無に近い様です。

本人は困っていないからのようです。

周囲が大変に困っているのです。

ナルシスト(自己愛性パーソナリティ障害)は殺人的に危険な人格です。

同時に

ナルシスト(自己愛性パーソナリティ障害)は身の回りにうようよいるありふれた人格だ

と個人的には感じています。

ナルシスト(自己愛性パーソナリティ障害)の本質は愛着障害だと考えられている様です。

幼児期に母子間の愛着形成に失敗したのだそうです。

ナルシスト(自己愛性パーソナリティ障害)は愛着障害により自己愛が著しく損傷しており

生きるためにその損傷を補填し続ける必要があります。

その補填の為に

自己陶酔的な供給の搾取

というモノを何よりも渇望しているそうです。

自己陶酔的な供給には2種類あるそうです。

・ポジティブな自己陶酔的な供給

・ネガティブな自己陶酔的な供給

の2種類です。

ポジティブな自己陶酔的な供給は

権威にえこひいきしてもらう事で得られます。

ネガティブな自己陶酔的な供給は

価値あるエンパス(共感力の高い人)に心理的虐待をして価値を貶める事で得られます。

この心理的虐待サイクルはターゲットが

自殺するまで

繰り返し繰り返し延々と続けられる

と考えられています。

ナルシスト(自己愛性パーソナリティ障害)は自分が生き続けるために

この2つの自己陶酔的な供給が絶対的に必要なので

この2つを得るためには尋常でない集中力を発揮します。

その為

ナルシスト(自己愛性パーソナリティ障害)には社会的成功者が多いと言われています。(悲報)

ナルシスト(自己愛性パーソナリティ障害)は実は深く傷付いており

そのため本当はとても憶病なので

極めて用心深く

その為反撃に合う可能性のある露骨なセクハラ、パワハラ、モラハラ,等は

意外にも避ける傾向がある様です。

彼らの心理的虐待方法は極めて多岐にわたりますが

彼らが好んでやるのは見えないハラスメント、ガスライティングです。

それも第三者を巻き込んで操り搦め手で精神的に虐待する集団ガスライティングを好みます。

ターゲットは誰から攻撃されているか分かりません。

それどころか

ターゲットは自分が攻撃されていると認識出来ないことも多いのです。

(自分の存在が周囲に迷惑をかけている。)

とか

(自分は精神を病んでしまったのかもしれない。

などと思い込まされてドンドン追いつめられてしまうのです。

こんなのに上司になられては部下は命が幾つあっても足りませんね。

ましてや雇い主だったら・・・

しかしこのような危険人物は掃いて捨てるほどいるのが現実です。

気付いたらとっとと職を変えた方が良いでしょう。

しかし

もっと大変なのは

ナルシスト(自己愛性パーソナリティ障害)な親から生まれてしまった子供です。

職場の人間関係なら、簡単ではないにしろ縁を切るのは可能です。

しかし

成人したとしても子供が毒親と縁を切るのは色々と容易ではないと言えます。

まして幼いうちは不可能に近いでしょう。

そして

大きく育った頃には

ナルシスト(自己愛性パーソナリティ障害)な親に適応してしまっている。

そんなパターンが殆どでしょう。

もし適応出来なかったならば生きていられなかったでしょうから。

ナルシスト(自己愛性パーソナリティ障害)は自分を神格化したがるそうです。

もしナルシスト(自己愛性パーソナリティ障害)が親であれば

自分の子供に対して自分を神格化する事も可能でしょう。

そしてこれは家族神話となり末代まで祟る可能性があります。

こんな家庭も身の回りにいくらでもあります。

子供は

毒親に育てられただけでも極めて大変だったであろうことは想像に難くないですし

今後も外の世界でも認知の歪みから来る苦労などすこぶる多いでしょうが

残念ながらこれで終わりではありません。

ナルシスト(自己愛性パーソナリティ障害)な親に育てられた子供には

家の外でも他のナルシスト(自己愛性パーソナリティ障害)が

ウ*コ蠅のように次から次へと寄って来てしまう

と考えられているのです。

何故でしょう?

それは

ナルシスト(自己愛性パーソナリティ障害)な親に育てられた子供

ナルシスト(自己愛性パーソナリティ障害)にとって最も都合の良い人間

に育ってしまっているからなのです。


コメント

タイトルとURLをコピーしました