武器術について

「鎖かな?」

私が40歳を過ぎて師事した二人目の空手の師は

武器術も精通されていました。

特に居合術は県代表だったそうです。

私は宗家直伝講習で空手の他に柔術と剣術を習いました。

石切り包丁という重い日本刀を持たせて頂いたことがあります。

家で摸擬刀を買って立ち居振舞いを練習したものです。

他にもヌンチャクの型を教わりました。

私は習う機会がありませんでしたが

本部道場には棒術の棒やサイやトンファーや棒手裏剣などがあり

それぞれの伝統型を教えていました。

私が10代で師事した最初の空手の師は

「自分は人類史上最強だ。」

と自負するほどのとてつもない実力者でしたが

「それでも私は念の為武器は常に所持している。君はボケボケしているからナイフぐらいは持った方が良い。」

私は

アラフォーで柔道の実業団柔道の現役重量級県トップクラスを手玉にとれ

アラフィフで空手の硬式空手元全日本チャンピオンを手玉にとれたので

アラカンになる最近まで平和ボケしていましたが

闇バイトやあおり運転などの話を聞くと

老後の自衛のための武器の携帯は必須かなと考えるようになりました。

このような相手はバールを持っていることが多いと考えられるからです。

緊急時に法律如きを考慮し躊躇するなどあり得ませんが

それでも平時は面倒は出来れば避けたいのが人情です。

私は法律は興味がないのでよく知りませんが

武器は自宅敷地内で所持する分には良いようです。

どうやら外出時に持ち歩いてはいけないようですね。

あれ?

しかしそういえば私が20代の頃東京のスペイン料理店で働いていた時

いつも日本刀を持ち歩いている子がいました。

なんで?

彼は20歳そこそこの若さでしたが居合のとある流派の宗家継承者でした。

そう言えばTVで見かける高名な居合道の先生方も

いつも日本刀を持ち歩いているように見受けられます。

恐らく自宅から練習場への移動時は持ち歩いても良い事になってるのではないでしょうか?

どうなんでしょう?

とはいえ

私は日本刀は所持許可を持っていませんし

仮に所持許可を持っていても私はあんな目立つものを常に持ち歩く気にはなれません。

目立つのは武では無い

というのが私の考えです。

武は隠すものだ

と私は考えています。

武は平和を愛する個人の最後の自衛の手段だと考えているからです。

強力で理不尽な暴力に対する境界の設定

それが武だ

と考えるものです。

一般的に武器は長い方が有利と言われています。

剣道の選手が薙刀の選手と互角に戦うには3倍の段が必要と言われています。

実際昔は剣道の全日本選手権者と薙刀の全日本選手権者が試合う慣習があったそうですが

全て薙刀の勝利に終わっているそうです。

槍なども刀剣に対してかなり有利であると戦国時代の経験則から言われています。

薙刀や槍より長い間合いの武器は何が在るでしょう?

鎖鎌が思い浮かびます。

鎖分銅も色々ありますが割と短めが多いですね。

十手なども本来は長い長い紐の先につけて

岡っ引き数人で一斉に、武器を持った一人の下手人に投げつけて、下手人の刃物や手足を絡め捕るモノだったそうです。

沖縄唐手ですとスルチンなどがあります。本物はオモリに返し鉤が付いていて鎖に絡むので捕物に向くらしいですね。

中国ですと軟兵器などに長いものがあります。

九節鞭は薙刀や槍と比べると間合いが短いでしょうか?しかしバールや金属バットよりは長そうです。

流星錘や縄鏢などは鎖ではなく紐のようですがとても長いですね。3.4mとか聞きます。とても長いので鎖では重くなりすぎ携帯性が落ちるので紐なのでしょう。でも紐は刃物相手にはどうなのでしょうか?

鎖系武器では防御は両手で張って弾いて受けます。この運動は接近戦での打撃攻撃としても使えます。

また軟兵器は接近戦では主に捕縛術に使えます。首絞めなども強力です。

室内のような狭い空間では振り回すと自爆しやすいでしょう。とはいえ鎖は幾らでも短く出来ますが。

接近戦室内戦では拳に巻いて極限まで短くしメリケンサック代わりにして打撃攻撃に使えます。

また戦闘の他にも塀を乗り越えたりにも使ったようです。

ドイツにはジャガーという集団競技、武器(スポーツチャンバラみたいな安全なモノです。)を持って戦う団体球技があります。ディフェンダーが持つ武器はおそらく、盾と剣のセット、ロングソード、戦棍、槍、鎖鉄球(モーニングスターのフレイル型)、の5種類を模したモノです。これらで戦い合うのですが意外なことに鎖鉄球が強いらしいのです。一般的には、鎖分銅などの軟兵器は防御力が弱く、防御力と攻撃力のバランスが良い硬い武器と、1対1で真っ向からやり合うのは大分不利だと言われていました。鎖鉄球は持ち手の棒が長めなので防御にも使えるのかもしれません。しかしやはり攻撃間合いの有利は大きかったという事なのでしょう。

また鎖系紐系の武器はチョット加工するだけで投石器(スリング)にもなります。投石器になると攻撃間合いは桁違いになります。

携帯性、攻撃間合い、防御力、応用力,etc,

を考えて悩んだ末、私は九節鞭を購入しました。

九節鞭は持ち手の先に紐を付ければ縄鏢にもなるでしょう。紐なら足しても巻けますし重くなりませんので携帯性はほとんど落ちません。

ちなみに仮想敵は””バールを持った殺意のある複数””です。

軟兵器は

変形するため携帯性に優れ暗器とも呼ばれます。

一方

変形するため剣や棍に比べて戦闘時に制御が難しく、自滅・自爆しやすい武器です。

だから軟兵器は日々の練習をかかさず継続する事が必須です。

私は毎日ひと気のない広い公園に行き、独学ではありますが、伝統的な練習を始めたのでした。

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