子供の空手大会考察

「あぶない!!」

思わず声が出てしまいました。

宮本岳司空手の先生というYoutubeチャンネルの方が問題提起のために公開した

ある子供の空手大会の動画を偶然観た時のことです。

恐らくフルコンルール

組手をしている二人の少年は二人とも中々動ける感じですね。

一方の顔面パンチが入ってしまったようです。

フルコンルールでは勿論顔面パンチは禁止行為です。

殴られた子は余程痛かったのでしょうか?

顔面を抑えてくるっと背中を向けてしまいました。

審判が間に割って入って明らかにジェスチャーで「止め」を掛けてるように見えます。

殴った子の親でしょうか?コーチでしょうか?(説明によるとどうやらコーチの様です。)

「行け!!」

あろうことか

背中を向けて顔面を抑えている完全に無防備な子の後頭部に

重さの乗った伸びやかな左ハイキック

両足が浮いて膝から落ちた蹴られた子は

オデコから床に倒れて

オデコを床に着け丸まったまま動かない。

大人である主審も副審も

蹴られてうずくまったままの子に何の興味も示さずにドクターも呼ばず

神妙な感じで判定の協議を始める。

という映像です。

蹴られた子は頸椎捻挫で手足がマヒし救急搬送され全治3週間だったそうです。

この動画を公開した宮本岳司氏はどうやら脅迫されたようです。

「この動画が公開されると、来年開催される大きな大会の参加選手が減る。

相手の親からの謝罪がなく、謝罪させてもいいけど

今後管内の大会には出れなくなるよ。」

これって、蹴った子の親に謝罪する責任があるのでしょうか?

親が「行け。」と言ったのならそうかもしれませんが

どちらかと言うと指導者

特に「行け。」と言ったとされるセコンドに責任があるように思うのですが?

更には

蹴られた子の親が、蹴った子を怒鳴った

その行為を重く見て

蹴られた子に3年間出場禁止の罰が下されたそうです。

不可解

としか・・・

闇バイト問題でも取り上げましたが

人を56す行為、人を56しかねない行為

に対してあまりにも生理的に鈍い人が増えている。

どうやら若い人だけではないようですね。

格闘技やその指導を長年やっていてその危険性が分かって

安全対策を徹底的に考え抜いていなければならないはずの人達でさえ

鈍い。

そう感じます。

鈍い。

その要因は

個人であれ組織であれ

力んで凝り固まっているからです。

力んで凝り固まるのは

怖いからです。

怖いから相手より先に先にと焦って攻撃をし続け疲れてしまい

さらに力んで凝り固まってしまうのです。

怖いのは通用するレベルの受け技が無いからです。

怖いのは通用するレベルの待ち拳が無いからです。

怖いのは通用するレベルの武が無いからです。

それは攻撃偏重のせいです。

攻撃偏重は武道がスポーツに吞み込まれてしまったせいでしょう。

スポーツは攻撃性を積極性だとして高く評価します。

なぜならスポーツは侵略戦争の模擬訓練から生まれた文化だからです。

一方、武道は殺人的な暴力から生き残るための個人の修行です。

私も空手を習っていました。

正直言って閉鎖的になりやすい世界です。

経営者の人格が低く悪質だと、流派内を悪意で支配したがりますし、実際支配出来てしまいます。

それを

真面目な空手の実力者たちでも止める術がないようでした。

なぜでしょうか?

一つには

武士道という名のファシズムが

ドラマティックな美学であるかのように認識されているせいだと思います。

武士道は武道とは別物です。

字面が似ているせいで

専門家でも混同している人がとても多いのですが

武士道は儒教由来の思想

武道は仏教由来の思想

内容に至っては

武道と武士道は真逆の思想

と言っても過言ではありません。

殿様がどれ程クズ人間でも武士は殿様のために殉じるのが美しい。

は?何が??

クズ人間と分かったうえで仕えたらクズ人間だろ?

ファシズムなんか、どれだけ美しい言葉やつくり話で感動させカムフラージュしても、ゴミです。

ファシズムとはナチズムのことです。

武士道は日本版ナチズムに過ぎません。

しばらく後に判明しましたが

「行け!」と言った指導者は入れ墨者でした。

この流派全体が入れ墨集団とも噂されています。

893も一種のファシズム集団と言えます。

親(親分)が絶対の世界で、子(子分)はそこに美学を持っています。

893は在日や被差別の人が多いようで

そのため儒教の影響が強いようです。

武道団体や格闘技団体の主催者も在日や被差別の人が多いようで

そのため儒教の影響が強いようです。

そんなわけで893と武道団体が繋がっていることは少なくありません。

一方

武道は、弱者が強者に抗うにはどうすれば?という工夫の道なのです。

武士道には日本人全体が毒されていると感じますが

特に武道界は、武士道に毒され、酷い有様なのです。

武道家が、武道を武士道などと同じだ、とトンデモナイ勘違いをしているせいで

経営者である最高師範(日本人でしたが)がどれ程クズ人間でも

指導員は経営者である最高師範の言いなりになるのが、美学になってしまっていたのです。

一つには

拝金主義です。

金持ってるモン勝ち。ブルジョワが偉い。金主の意向が最優先。資本家に評価される事が全て。

は?何が??

道場にサラリーマンしに来てるわけじゃないでしょう?

武道を稽古しに来てるんじゃないの?

武道屋ビジネスのフランチャイズチェーンに加入したいってこと?

私は空手は2つの流派しか習ってません。

10代で習った最初の流派は

本物中の本物で、実力追求にしか興味がなく清貧の流派でした。

40代で習った2つ目の流派は

雇われ顧問である宗家は本物でしたし多くの指導者は真面目に取り組んでましたが

経営者である最高師範の目論見は新興宗教やカルト集団と紙一重の金儲け団体になる事でした。

それを巧妙に隠して稽古生たちを騙していたのです。

ここはある意味、特別にひどかったですが

他流派の大会などに見学に行っても閉鎖的独裁的な団体が少なくないと感じました。

噂では

””辞めるには

本人が直接道場に来て面と向かって先生に「辞めます。」

と宣言しない限り辞めれない。””

という流派内ルールを勝手に作って

稽古が嫌になり来なくなっても永遠に月謝を盗り続ける悪徳空手道場も多いと聞きます。

本来は、空手という武道は素晴らしい可能性を秘めた文化です。

闇バイト考で割と科学的に詳しく考察しましたが

ただ人と人が体一つだけでコミュニケーションをする事は

現代人が思うよりずっとずっと大事な事なのだと思います。

しかし

現代人が極めて軽んじている事のようにも感じます。

空手がそんなにも素晴らしい文化ならば

安心して子供を通わせられる空手団体が欲しいですよね?

どうすれば良いのでしょうか?

恐らく安全第一というのは本来誰もが感じているはずです。

昔の命懸けが日常だった武芸者も稽古は安全性第一だったはずです。

安全性と実戦性を両立させてはじめて上達可能になると思われるからです。

どれほど実戦性が高い稽古でも

それで死んだらもう上達出来ません。

(安全第一。)

その正常な認識を邪魔しているバグがあると思います。

バグを取り除くにはどうすれば?

現在の自分の信念を

なりたい未来の自分の目で改めて見直し

上書き修正し続けると良いかもしれません。

稽古生も

保護者も

指導者も

経営者も

考えてみて下さい。

・儲け至上主義は本当に必要ですか?

・攻撃性と積極性は本当に同じですか?

・他者評価は本当に必要ですか?

・組織は本当に縦の関係しか有り得ないですか?

・大人が子供を操作(マニュピレート)する事は本当に良い事ですか?

・強いとは本当に勝つことだけですか?

・武道とは本当に強さの追求ですか?

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